講演者コスロカヴァール教授は昨年11月、近著『Radicalisation』を日本語訳本『世界はなぜ過激化するのか?‐歴史・現在・未来』(藤原書店刊)として出版しました。日本招聘を機会にフランスを中心に欧州各国で続発するイスラム過激主義テロをめぐって、テロリストの社会的背景や心象に踏み込み、その分野では仏学界でも第一人者とされる教授の分析をうかがいます。討論にお招きする鈴木邦男氏は政治団体「一水会」元最高顧問。作家三島由紀夫の割腹自殺で介錯をした青年が大学時代の友人で、事件の衝撃がきっかけとなり、右翼政治運動に飛び込んだ経歴を持ちます。現在は自由な立場から社会思想や各種事件の評論家として活躍し、多くの著作を出版されています。戦後日本の右翼と暴力の関係や、左翼学生運動の暴力主義について解説いただいたうえで、コスロカヴァール教授に日仏の今日的状況について比較考察してもらいます。
コスロカヴァール教授による講演会が10月11日(水)18:00-20:00 帝京大学霞ケ関キャンパスにても開催されます。
公開講演会「世界はなぜ過激化するのか?―イスラム過激主義テロと西欧社会、そして日本」
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