2017年5月の大統領選でエマニュエル・マクロンが勝利したことで、フランスは驚くべき政治地図の転換を経験した。本講演では、この政治上の転換はフランス社会のどのような変化のあらわれなのか、また現在進行中の穏やかな中道の革命はどのようなものなのかを、振り返って検討する。
パスカル・ペリノー
1950年生まれ、パリ政治学院教授、長くCEVIPOF(フランス政治研究センター)所長を務めた政治学者。ヨーロッパ政治、第五共和政、フランスの政党と選挙行動、ポピュリズムについて多数の著書がある。フランス国立政治学財団理事、パリ政治学院同窓会会長。「フィガロ」「ルモンド」への寄稿やテレビ出演も多い。日仏会館では1998年10月の極右国民戦線に関する講演以来たびたび登壇している。9月に東京で開催される朝日地球会議に参加予定。