フィリップ・ポルティエ(高等研究院(パリ・ソルボンヌ)およびパリ政治学院)

会場

501会議室

定員

40

言語

要約的通訳

主催

(公財)日仏会館

助成

科学研究費助成金基盤B「ヨーロッパの世俗的・宗教的アイデンティティの行方―政教関係の学際的比較研究」

満席に達しましたので締め切らせていただきました。 

近代はこれまで政治的なものの世俗化の観念と結び付けられてしばしば描かれてきた。ホッブズ流の「政教分離」によって、権力は超越性から完全に切り離され、空虚な場になったというわけだ。本発表が注意を促したいのは、現代の政治哲学はこのような脱神学化の過程にはまったく満足してこなかったことである。ここ何十年かの政治哲学の固有性とは、近代の「脱線」の確認に基づいて、まさに政治的なものと宗教的なものの紐帯を再構成しようとすることであった。

 

 

 フィリップ・ポルティエ

高等研究院(パリ・ソルボンヌ)およびパリ政治学院教授、社会・宗教・ライシテ研究所所長。近著に『フランスの国家と宗教――ライシテの歴史社会学』(2016年)