報告者 小熊英二(慶應義塾大学)、富田克也(映画監督)、村上良太(ジャーナリスト)、マリー・ラントン(映画監督)、小林康夫(青山学院大学)、エマニュエル・アロア(ザンクトガレン大学)、マルク・アリザール(哲学者)、廣瀬 純(龍谷大学)、マウロ・カルボーネ(リヨン第3大学)、スティーブン・サラザン(東京藝術大学)、伊藤洋司(中央大学)、木下千花(京都大学)、クリスティアン・フェゲルソン(パリ第3大学)、吉見俊哉(東京大学) 司会 坂井セシル(日 仏会館・フランス国立日本研究所)、マチュー・カペル(同前)、澤田 直(立教大学)、三浦信孝(日仏会館副理事長)、シルヴィ・ブロッソ―(早稲田大学)

会場

日仏会館ホール

定員

130

言語

日本語、フランス語(同時通訳あり)

主催

日仏会館・フランス国立日本研究所

協力

(公財)日仏会館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、パリ第三大学 ・映画視聴覚研究所、立教大学 、在日スイス大使館

なんらかの形で、メディアの問題は毎週のように取り上げられる。映画、テレビ、インターネット、報道機関、音楽、スマートフォン−−−−あるいは単に、タッチスクリーンや、ディスプレイといった今日の「スクリーン」など。これらのメディアやスクリーンが日々問いかけるのは、私たちが世界を把握し、空間を生き、歴史のうちに自分たちを位置付け、文化を作る方法である。現在ではいわゆるGAFA (グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)などが、生活や社会を否応なく支配しているように見える。しかし、その支配が確立されるに呼応するかのように、アメリカだけでなくヨーロッパや日本でも新しい思想や批評が次々と生まれてきたことも事実だ。これらの思想は、芸術、経済学、美学、哲学、建築、社会学など多岐多様な理論にまたがっている。なかでもポストモダニズム、ポスト構造主義、さらには新自由主義理論などが、映像や記号によって織り成されるネットワーク世界やテクスト−世界、あるいは織物としての世界の到来を告げてきた。
本シンポジウムでは、以上の問題を多角的観点(政治学・社会学・美学・経済学)からアプローチし、メディアはどこまで、あるいはどのように社会構造、創造の条件、交流のあり様を「形成する/伝える」のかを考察したい。

 

 

 

プログラム

 

 

プログラム
10:00 開会挨拶

10:10 講演I
小林康夫(青山学院大学)「エピステーメの衝撃ーー宮川淳から出発して」

10:55 メディア/スクリーンと思想
エマニュエル・アロア(ザンクトガレン大学、パリ第八大学)
「捨象すること―新たな映像経済学のために」

 


マルク・アリザール(哲学者)
「映像の経済学、経済の映像学―ブロックチェーンはメディアか膜か」

 


廣瀬純(龍谷大学)
「世界はいつの日かゴダールのそれとなるのか」

12:40 休憩

13:40 講演II
マウロ・カルボーネ(リヨン第3大学))
「スクリーンはかけていないかのような眼鏡になりうるか」

14:20 メディア/スクリーンと創造
クリスティアン・フェゲルソン(パリ第三大学)
「社会科学的視点からのメディア」

伊藤洋司(中央大学)
  「ベルクソン、ドゥルーズ、イメージ」

15:40 休憩

16:00
木下千花(京都大学)「映画、メディア、生殖の政治」


スティーブン・サラザン(東京藝術大学)
「大きく思い描くこと―マッピング、プロジェクション、または共謀芸術の答え」

17:15 講演III
吉見俊哉(東京大学)
「空爆、或いは視覚都市―東京というグローバル地政学」

18:00 終了

 

 

 

 

 

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