【演奏者】ジェラール・プーレ(ヴァイオリン)、青柳いづみこ(ピアノ)、盛田麻央(ソプラノ)、高柳 圭(テノール)、川島余里(ピアノ)、沼沢淑音(ピアノ)
【解説】吉川一義(京都大学名誉教授)

会場

日仏会館ホール

定員

50

参加費

一般3,000円、学生1,500円、主催団体会員2,000円

主催

(公財)日仏会館、日仏音楽協会

助成

(公財)石橋財団

 ■■「プルーストと音楽」の参加登録枠は定員に達しました。後日、日仏会館YouTubeチャンネルで録画配信をする予定です。■■

 

 

※お申し込み方法についてはこちらのページをご参照ください。

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イベント案内『Prochainement』に記載されている開催時間に誤りがありました。

お詫びして訂正いたします。

 

誤 19:00-21:00

正 14:00-16:00

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プルーストが親しんでいた19世紀末から20世紀初頭の音楽のうち、長篇『失われた時を求めて』に大きな影響を与えた音楽(フォーレやアーンの歌曲、プルースト作詩・アーン作曲の「画家の肖像」、サン=サーンスやフランクのソナタ、ドビュッシーのオペラの抜粋など)を青柳いづみこ、ジェラール・プーレら豪華演奏家が紹介します。当時のサロン音楽の精髄と、長篇に登場する音楽の雰囲気を味わいます。



※2021年5月に開催された日仏シンポジウム「プルースト―文学と諸芸術―芸術照応の魅惑4」の関連イベントです。
※新型コロナウイルス感染症の感染状況により、開催方法を変更する場合があります。最新情報は(公財)日仏会館ウェブサイトにてご確認ください。

 

フライヤー

 

プログラム

 

解説

 

 
【プログラム】
 
[盛田麻央(M) 高柳 圭(T) 青柳いづみこ(A) 沼沢淑音(N) G. プーレ(P) 川島余里(K)]


 
ガブリエル・フォーレ Gabriel Fauré
「秋の歌」(ボードレール)« Chant d’automne » (Baudelaire)(T, A)
「秘密」(シルヴェストル)« Le secret » (Silvestre)(M, A)
「消え去らぬ香り」(ルコント・ド・リール)« Le parfum impérissable » (Leconte de Lisle) (M, A)
 

レーナルド・アーン Reynaldo Hahn
「わが詩句に翼ありせば」(ユゴー)« Si mes vers avaient des ailes ! » (Hugo) (T, A)
「リラの木のナイチンゲール」(ドーファン)« Le rossignol des lilas » (Dauphin) (M, A)
「恍惚の時」(ヴェルレーヌ)« L’heure exquise » (Verlaine) (M, A)
 

エドゥアルド・ディ・カプア Eduardo Di Capua
「オー・ソレ・ミオ」(カプッロ)« O sole mio » (Capurro) (T, A)
 

クロード・ドビュッシー Claude Debussy
『ペレアスとメリザンド』3幕3場から
Pelléas et Mélisande, Acte III, scène 3 (extrait) (T, A)
 

ジュール・マスネ Jules Massenet
『マノン』5幕5場からマノンとデ・グリューの二重唱(抜粋)(M, T, A)
Manon, Acte V, scène 5, duo de Manon et des Des Grieux (extrait)

 

― 休憩 entracte―



レーナルド・アーン Reynaldo Hahn
「画家の肖像」(プルースト)« Portraits de peintres » (Proust) (A)



エマニュエル・ジャブリエ Emmanuel Chabrier
「牧歌」(「絵画的小曲集」より)« Idylle » (extrait de Dix Pièces Pittoresques)  (N)



フランツ・リスト Franz Liszt
「イゾルデの愛の死」« Isoldens Liebestod » (N)



ガブリエル・フォーレ Gabriel Fauré
「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番」第4楽章
Sonate pour violon et piano, n˚ 1, quatrième mouvement (P, N)
 

カミーユ・サン=サーンス Camille Saint-Saëns
「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番二短調」第1楽章
Sonate pour violon et piano n˚ 1 en ré mineur, premier mouvement (P, K)
 

セザール・フランク César Franck
「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調」第4楽章
Sonate pour violon et piano en la majeur, quatrième mouvement(P, K)

 

 【プロフィール】

 

©MihoKakuta

青柳いづみこ(ピアニスト・文筆家)
安川加壽子、ピエール・バルビゼの各氏に師事。マルセイユ音楽院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。平成元年度文化庁芸術祭賞。演奏と文筆を両立させる希有な存在として注目を集め、これまでリリースした15枚のCDが「レコード芸術」特選盤となる他、師安川加壽子の評伝「翼のはえた指」で吉田秀和賞、祖父の評伝「青柳瑞穂の生涯」でエッセイストクラブ賞、「6本指のゴルトベルク」で講談社エッセイ賞を受賞。近著に「ドビュッシー最後の1年」(中央公論新社)「音楽で生きていく!」(アルテス・パブリッシング)、CDに「ドビュッシーとパリの詩人たち」「6人組誕生!」(ALM)など。日本演奏連盟・日本ショパン協会理事、大阪音楽大学名誉教授、神戸女学院大学講師。http://ondine-i.net

 

ジェラール・プーレ(Vn)
指揮者、ヴァイオリニストであったガストン・プーレの子息、父ガストンはドビュッシーのヴァイオリン・ソナタを作曲家自身のピアノで1917年に初演したことで知られる。11歳でパリ国立音楽院に入学、2年後に審査員全員一致の首席で卒業。18歳でパガニーニ・コンクール優勝。巨匠ヘンリック・シェリングに師事。キャリアを世界中に広げ、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、アフリカの各地で有名オーケストラと共演。名高い音楽フェスティバルや定期公演に出演している。偉大な教育者でもあり、パリ国立高等音楽院を退官後、パリCNR市立音楽院、エコール・ノルマル音楽院で教鞭を執り、2005年から2009年に東京藝術大学の客員、招聘教授を務めた。現在は昭和音楽大学の教授を務める。81歳を超えた現在も現役で、数多くのマスタークラス、主要な世界のコンクール、多数の音楽大学にも招かれている。生涯で70枚のCD(LP)をリリース。2019年フランス芸術文化勲章コマンドゥールを叙勲される。日本をこよなく愛し、日本とフランスをほぼ半々に生活している。

 

 

盛田麻央 (Sop)
国立音楽大学声楽科卒業、同大学院修了。二期会オペラ研修所第52期マスタークラス修了。修了時に優秀賞及び奨励賞受賞。パリ・エコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院修士課程を満場一致の最優秀の成績で卒業。第17回日仏声楽コンクール第1位及び竹村賞、第13回東京音楽コンクール第2位など数々のコンクールで入賞。オペラでは、二期会『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ、二期会『フィガロの結婚』バルバリーナ役で出演し好評を博し、他にも『椿姫』タイトルロール等に出演。コンサートでは、ベートーヴェン「第九」、ヘンデル「メサイア」等のソプラノソロとしても実績を積み、幅広く活動している。二期会会員。

 

高柳 圭(Ten)
国立音楽大学声楽学科卒業、同大学院修了。第77回読売新人演奏会出演。二期会オペラ研修所第54期マスタークラス修了、修了時に優秀賞受賞。小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト「蝶々夫人」ピンカートン役カヴァーキャスト、「フィガロの結婚」バジリオ役メインキャストで出演。千住明作曲新作オペラ「滝の白糸」村越欣弥役を創唱。錦織健プロデュースオペラ「後宮からの逃走」ペドリッロ役で出演。イタリア・ピエモンテ州ピネローロ市立劇場にてモーツァルト「レクイエム」のソリストを務める。その他、ベートーヴェン「第九」「ミサソレムニス」、ハイドン「天地創造」、などのソリストを務める。二期会会員。

 

 

川島余里(Pf)
東京藝術大学附属音楽高校、同大学作曲科卒業、同大学院修了。H.ピュイグ=ロジェ氏の指導と影響で、1989年渡仏。パリ国立地方音楽院でピアノ科とピアノ伴奏科のプルミエ・プリを取得して卒業。O.ギャルドン、G.ジョワ(デュティーユ夫人)に師事。
ピティナ第1回特級2台ピアノ部門で優勝、イタリアのトラーニ国際ピアノコンクールでファイナリスト。2005年吹田音楽コンクール作曲部門にて第1位を受賞。
ソロ、室内楽とレパートリーは幅広く、オーケストラとも数回共演している。パリのロン・ティボー・コンクール等の公式伴奏者を務める。パリ国立高等音楽院を始め、5校の音楽院で伴奏者の勤務を経て、2005年に帰国。東京藝術大学で弦楽伴奏助手を務めた後、現在は同大学と昭和音楽大学で、ソルフェージュと室内楽の非常勤講師を務める。
日本フォーレ協会会員。
当協会創立30周年を記念した、協会の8人の作曲家によるピアノ作品集「フォーレ讃」の中の一曲を作曲している(2020年5月に音楽之友社から出版された)。


沼沢淑音(Pf)
桐朋学園大学ソリスト・ディプロマを経て公益財団法人ロームミュージックファンデーションの奨学生としてエリソ・ヴィルサラーゼ氏のもと2015年にモスクワ音楽院を卒業。 「素晴らしい輝かしいピアニストで私は彼の特別な繊細な感受性と音楽への献身に心動かされました。」(アルゲリッチ氏)「音楽に普遍的なアプローチをする事ができる個性的で創造的なアーティスト」(ネルセシアン氏)と称賛される。ケルン国際コンクール第3位、シュニトケ国際コンクール、ポッツォーリ国際コンクールで優勝。現在桐朋学園非常勤講師。これまでに杉安礼子、故ウラジーミル・竹の内、辻井雅子、佐藤辰夫、広瀬康、野島稔、ミハイル・カンディンスキー、エリソ・ヴィルサラーゼの各氏に師事。

 

  

日仏会館のイベント等活動は、個人会員・賛助会員の皆様のご支援で成り立っております。