日仏文化講演シリーズ第386回
昨年12月2日・3日に開催された日仏シンポジウム「日仏芸術交流の100年」では、建築、音楽、庭園等が取り上げられました。これに引き続き、本講演会では、20世紀〜21世紀において日仏交流が盛んに行われてきた演劇という分野の歴史と展望について話し合います。戯曲の翻訳、それらの上演、日本とフランス、それぞれの国で紹介されている戯曲のジャンル(古典、現代劇、ミュージカル、エンターテインメントなど)、時代によっての傾向を分析しながら、作家、劇団、劇場のコラボレーションなどを取り上げます。また、今後の可能性についても考察します。
講師プロフィール
藤井慎太郎
早稲田大学文学学術院教授。フランス語圏の現代舞台芸術と文化政策を専門とする。主な著作に、共同責任編集Alternatives théâtrales, numéro hors-série, « Scène contemporaine japonaise » ; Théâtre/Public, no 198, « Scènes françaises, scènes japonaises : allers-retours »、監修書『ポストドラマ時代の創造力』、共訳書『演劇学の教科書』、共編著書『演劇学のキーワーズ』、戯曲翻訳『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』『森 フォレ』(ワジディ・ムワワド作)、『職さがし』(ミシェル・ヴィナヴェール作)など。
パトリック・ドゥヴォス
東京大学名誉教授。研究テーマは日本の舞台芸術、特に歌舞伎と舞踏。井上ひさし、蓬莱竜太、前川知大、三島由紀夫など、多くの劇作家を翻訳。