哲学者デカルトの医学思想研究における「先駆的で、今や古典といえる著作」(ENS de LyonのD. Antoine-Mahu教授の評)、アニー・ビトボル=エスペリエス博士の『デカルトにおける生命の原理 』の翻訳が刊行されました。従来、あまり光があてられてこなかったデカルトの医学思想がもつ歴史的意義、どこにその思想の新しさがあったのかを西洋医学史の伝統に即して解明しています。特にイギリスの医学者ウィリアム・ハーヴィと(本書登場以前にはほどんど注目されたことのなかった)スイスの解剖学者カスパール・ボアンがデカルトに及ぼした影響を掘り起こしたことに本書の大きな特徴があります。本格的な学術書ですが、関心のある皆様に手にとっていただければと思います。
以下書誌情報
『デカルトにおける生命の原理 』
• アニー・ビトボル=エスペリエス(著)、香川知晶(翻訳)
• 出版社:法政大学出版局 (叢書・ウニベルシタス1178) (2025/2/3)
• 発売日:2025/2/3
• 単行本:360ページ
• 定価:本体4400円+税
• ISBN-10:4588011782
• ISBN-13:978-4588011788

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chkagawa@yamanashi.ac.jp 香川知晶