第41回 渋沢・クローデル賞 奨励賞
本賞
神崎 舞 氏
『ロベール・ルパージュとケベック——舞台表象に見る国際性と地域性』
彩流社、2023
同志同志社大学グローバル地域文化学部准教授。博士(文学)。専門は、演劇学、カナダの舞台芸術。主な業績に、共著『ケベックを知るための56章【第2版】』(明石書店、2024年)、『現代カナダを知るための60章【第2版】』(明石書店、2022年)、『総合研究カナダ』(関西学院大学出版会、2020年)、共訳『ケンブリッジ版 カナダ文学史』(彩流社、2016年)などがある。
受賞者の言葉 |
この度は、渋沢・クローデル賞奨励賞という素晴らしい賞を頂き、大変光栄に存じます。これまでの受賞作の中では、フランス語圏に関するものが少なく、ケベックをタイトルにしたものはありませんでした。したがって、拙著『ロベール・ルパージュとケベック―舞台芸術に見る国際性と地域性』による受賞は、極めて難しいのではないかと思っておりましたので、受賞の知らせは、信じ難いものでございました。拙著の出版ならびに受賞に至るまでには、多くの方のお力添えを頂きましたことを心より感謝申し上げます。 |
選評 |
評者 河本真理(日本女子大学教授) ロベール・ルパージュは、カナダのケベック市出身で、演劇・サーカス・ダンス・オペラ・映画などの枠組みを超えつつ、国際的に活躍する演出家である。日本文化にも強い関心を示し、その影響を受けた作品を発表したり、日本人アーティストとコラボレーションを行ったりしたことから、2022年にはカナダの演出家としては初の国際交流基金賞を受賞している。本書は、このルパージュの日本初のモノグラフである。 |